イギリス製のタロット、Tyldwick Tarotの小アルカナの前半として、ワンドとソードを紹介します。小アルカナの後半および大アルカナについては前回の投稿をご覧ください。


【追記:2021/6/13】著者のご遺族により販売サイトが復活し、現在2ndエディションが限定2000部で販売中です。オリジナル版との違いは、カードエッジ部分のコーティングが銅色になったことと、箱に2nd Editionと明記されている点です。気になる方はぜひサイトを訪問してみてください。
絵柄紹介(小アルカナ)
小アルカナは各スートごとに色合いが若干違います。とくにカードのフチの色合いを見れば区別がつきやすいです。
ワンド=オレンジ
ソード=ベージュ
カップ=青
コイン=茶
ワンド
ワンドはオレンジをベースにした色合いから活力を感じさせるデザインになっています。
Ace ~ 5
数札に人物はほとんど描かれていませんが、コンセプトはRider版とだいたい同じです。ワンド5では、円盤の中に二人の人物が争っている様子が描かれています。
6 ~ 10
ワンド7のおもちゃの兵隊が個人的には印象的です。大勢で懸命に守っているけれども、どことなくもの哀しさを感じます。ワンド9は大きく思い石の球を男性が肩に担いで潰されそうになっていますが、もし少しでも顔を上げさえすれば、美しく咲き乱れる赤い花がきっと目に入るはずです。
コートカード
左から、King、Queen、Knight、Pageとなっています。コートカードにはどれも、鏡の中に誰かしらの人物の顔が絵が描かれています。多くの部屋の床に太陽のような模様が見えます。
ソード
ソードはベージュ色を主体とし、全体的に彩度の控えめなデザインになっているため、カードを眺めていて嬉しいとか悲しいといった感情があまり動きません。
Ace ~ 5
ソード3のピッタリと閉ざされた窓の中をうかがい知ることはできません。ソード5では窓が割れ、荒廃しきった館が描かれています。人の気配もありません。
6 ~ 10
ソード6には世界地図が描かれています。ソード8~10の流れは陰鬱そのものです。
コートカード
左からKing、Queen、Knight、Pageです。外の天気は良いようです。
カップとコインは次回へ
小アルカナの後半は次回、ご紹介します。動画も作っていますので、もしご興味ありましたらご覧ください。


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