黄金の夜明け団の解釈をベースとした魔術系タロット「ヘルメティック・タロット」の紹介です。白黒で精密に描かれた絵が印象的なデッキです。
絵柄紹介
大アルカナ
小アルカナ(ワンド~カップ)
小アルカナ(ソード~ペンタクル)
概要・特徴
製作者
著者はGodfrey Dowson氏。黄金の夜明け団の解釈をベースとしたデッキということで、コンセプトとしてはライダー版よりもトートタロットに近いです。
ひとつ注意点としては、コートカードの並び順です。最上位はこのデッキの場合、ナイト(Knight)になります。このデッキの各カードには、カード名の他にその人物の役のようなものが下方に書かれています。たとえばワンドのキングは「Prince of the Chariot of Fire」、ナイトは「Lord of Flame and Lightening」と書かれていますので、年老いたキングはクイーンよりも下位であることが分かります。順番としては上からKnight、Queen、King、Princessの順となります。
この並び順については海外でも勘違いしている方がいるようで、ナイトとキングが印刷ミスだとして口コミ評価を下げている方が見受けられますが、このデッキの解説書を読めばなぜナイトが最もパワフルなのかが理解できると思います。
サイズ・価格
サイズは実寸で 69mm × 120mmで、タロットにしてはやや小ぶりで扱いやすいサイズです。カードの質感も悪くありません。
使用感
気に入ったところ
白黒でシンプルなところです。世の中のタロットはむしろカラフルで豪華な印象のデザインが多いので、こういったデッキは逆に印象的です。サイズが小さめで扱いやすいところも気に入りました。
イマイチなところ
カードの絵柄面も裏面も白黒のため、パッと見たときにどっちなのか分かりにくい時があります(視力があまりよくないので 笑)。
人によっては、コートカードの順番に馴染めない場合もあるかもしれません。必ずこうしなければいけない、というような使い方はありませんから、カード本来の意味を理解したうえで最終的には自分が感じた通りに解釈すればよいと思います。
購入場所
2020年3月現在、各店舗にて問題なく購入可能です。
おわりに
タロットというと国内外問わず、カラフルな絵柄のカードが多い中で、白黒のデザインというのが逆にとても新鮮に感じました。若干こだわりのある絵柄という印象があり、好き嫌いは分かれると思いますが、1つ持っていても面白いかもしれません。