幻想的なタロット・オブ・エンチャンテッド・ドリームズ【絵柄一覧】

enchanted dreamsエンチャンテッド
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2019年発売「タロット・オブ・エンチャンテッド・ドリームズ (The Tarot of Enchanted Dreams)」の紹介です。(写真のクオリティがあまり良くなくてすみません。記事の最後に動画も載せておきました)。

デザインの美しいデッキです。フワッと幻想的なイメージで、光がキラキラと差し込んでいるような描写は『グッド・タロット』にもよく似た印象です。女性受けしそうですね。カードエッジは金色の加工がしてあります。

enchanted gold edge

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The Tarot of Enchanted Dreams TAROT OF ENCHANTED DREAMS [ Yasmeen Westwood ]
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絵柄紹介

カードの絵柄は表面だけでなく裏面も美しく、満月のデザインが施されています。大アルカナ、小アルカナともに、満月が描かれているカードがとても多いです。トンボも多いです。

大アルカナ

enchanted dreams major

カード名称はライダーウェイト版と一部異なります。「法王」は「The Guide」、「運命の輪」は「The Wheel of Destiny」、「吊るされた男」は「Perspective」となっています。

小アルカナ

enchanted dreams minor

スートごとに微妙に色合いを変えており、分かりやすいです。ソードはカード外周部を暗くして、望遠鏡でのぞいた時のような、少し視野が狭くなった時のような印象になっています。

コートカードはライダーウェイト版と同じPage, Knight, Queen, Kingという構成です。

デッキの絵柄の中に男性や子供はほとんど登場しません。「恋人」と「カップの10」のカードにかろうじて男性の後ろ姿が描かれているだけで、「皇帝」は留守、「キング」も留守、「ナイト」は仮面越しに目が光るだけの存在となっています。

概要・特徴

著者はYasmeen Westwoodという女性のかたで、今のところこのデッキ以外の作品は出されていないようです。付属の解説書に著者近影が掲載されています。

小アルカナには算用数字が書かれていません。Ace of 〇〇、Ten of 〇〇という具合に数字ではなく言葉のみで書かれていますが、文字が大きいので分かりやすいです。

サイズは実寸で 90mm × 140mm。一般的と言われるRider Waite版通常サイズと比べるとだいぶ大きめです。タロットというよりは、オラクルカードのような大きさです。紙質は思ったほどツルツルでもサラサラでもなく、普通の紙という感じです。

1つ面白いことに気づきました。この「タロット・オブ・エンチャンテッド・ドリームズ」と、別デッキ「タロット・デラ・ニュイ(tarot de la nuit)」の、「12. 吊るされた男」に描かれている人物像が完全一致しています。下の写真をご覧ください。左がこのデッキ、右が別デッキです。

hanged man enchanted tarot la nuit

もしやパクリなのか?と心配に思い、このデッキよりも先に販売されていたタロット・デラ・ニュイの作者に確認したところ、このカードの人物はフリーの写真素材をもとにして描いたとのことでした。この作者の方いわく、デザイナーがたまたま私と同じ素材を使ったのだろう、だから同じ人物が描かれていても問題ないとのことでした。元ネタとなったフリー素材を撮影したカメラマンの名前も教えていただいたので、事実だと思います。デザイナーさんたちがタロットカードをどのようにデザインしているのか、その一端が垣間見れたようで興味深く感じました。

使用感

気に入ったところ

幻想的なデザインは美しいです。小アルカナのスートごとに色合いが異なる点も分かり易くて気に入りました。

付属の解説書はフルカラーで、説明も充実していますので、初心者の方は分かり易いと思います。逆にタロットの意味にひととおり慣れている方ですと、このデッキ特有の独自解釈がなく物足りないと感じるかもしれません。ごく一般的な解釈となっています。

イマイチなところ

タロットにしてはサイズが大きいので、扱いにくいと感じる方もいるでしょう。私は手が大きいのですが、それでもこのデッキはシャッフルしにくいです。机上スペースもそれなりに必要になります。収納する箱もかなり大きいですが、それは付属の解説書が大きいためです。

このデッキでは男性がほとんど描かれていませんので、それを寂しいと感じるか統一感が取れていると感じるかは人それぞれでしょう。

個人的に、でしょうか、絵が不自然に見えるカードがあります。なんといいますか、月や人物などの比率がおかしいと感じる図柄が散見されるのですが、この辺はアート表現の範疇ですので気にならない人もいるでしょう。私の場合は絵を凝視すればするほど違和感満載で、頭が痛くなり、やがてこのデッキを使わなくなりました。

小アルカナには算用数字が書かれていません。そのため、数秘術というのでしょうか、ゾロ目などの数字になにやら魔術めいた特殊な意味付けをしたいという方々にとっては物足りないかもしれません(筆者は占いを信じませんので、表現が少々荒っぽい場合がございます。ご了承ください)。その代わりThree of~、Five of~という具合に文字では大きく書いてありますので、個人的にはとても見やすいと感じます。

購入場所

2020年11月現在オンラインショップで入手可能ですが、取扱い店は少ないです。価格は私が購入した当時5,000円前後で、高額な部類に入ります。

おわりに

このデッキには旧版が存在します。現行版はフチなしデザインですが、旧版は黒枠ありで、缶ケース入りのものもあるようです。今後、さらに改訂版が出る可能性もあります。その際にはカードサイズも小さくなるかもしれませんね。

ただ、改訂版や日本語版がでる際に、コストダウンの一環なのかエッジのコーティングが省略されることが多いです。個人の好みによっては必ずしも改訂版が改良版とならない場合もあるので、このデッキの金ぴかメッキが気に入った方はこのような可能性もご参考になさってください。

【動画で見たい方はコチラもどうぞ】

 

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※2020年11月現在、Yahooショップでの取扱いはありませんでした。


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