2018年に発売された、個性的な百人一首かるたの紹介です。知れば知るほど奥深い100首。大人になった今、あらためて百人一首の世界観を鑑賞してみませんか?
パッチワークなどを凝らした絵柄がとても美しいです。ただし、通常のかるたサイズですので、作品を思う存分鑑賞するには小さいです。
日本人ならおのずと伝わる季節感や心情の描写。百人一首の歌には古さを感じません。一首ごとの世界観を理解すれば、オラクルカードとしても使えそうです。枚数も多く、オトク感もあります。
絵柄紹介
このデッキでは、読み札100枚と取り札100枚、すべてのカードに絵が描かれています。
取り札の絵は、該当する読み札の絵柄の一部分をアップにしたものとなっています。
(上の段が読み札、下の段が同じ作品の取り札)
読み札100枚の全デザイン
取り札100枚の全デザイン
糸や布、ビーズ、箔などを組み合わせたパッチワークで、和風なイメージの仕上がりになっています。ただしカード自体は作品を撮影して厚紙に印刷したもので、パッチワークの質感は残念ながら伝わってきません。
取り札のほうはデザインの一部が拡大されて印刷されているので、素材感も伝わってきます。
カードのサイズがもう少し大きければデザインもより楽しめますが、あくまで「かるた」として使用する前提のものなので仕方がありませんね。それでも和風の美しい雰囲気は楽しめると思います。
概要・特徴
サイズは55 x 75 mmで、ごく一般的な百人一首かるたとほぼ同じです。
各カードの裏面には文字のみが記載されています。1~100までの連番数字と、それぞれの歌の作者名、これに加えて、読み札には「トノ、ヒメ、ボウズ」の3種のどれかが表示されています。
カードのほかにはA3サイズの紙が一枚のみ同梱されています。紙の表面には歌の一部、裏面には歌の意味や作者について等の解説が1首づつ記載されています。デザインの解説はありません。
使用感
気に入ったところ
机上のメモホルダーなどに日替わりで1枚飾っても場所を取らず綺麗ですね。
オラクルカードとして使いたい方にも適していると思います。一首ずつそれぞれの世界観がありますので、日本の伝統とタロット・オラクルの世界を同時に取り入れることができて個性的なリーディングができそうですね。
イマイチなところ
厚紙に単純に印刷されており、デザインそのものの繊細さが伝わってこないのは前述のとおり。
また、文字が書かれている面はグレーの紙がむき出しなので、若干テンションが下がります。本来の使用目的である百人一首遊びをするなら、このデッキじゃない方がいいと思います(笑)。
あとは、造りが雑な点が気になります。取り札の右側の部分に、不要な文字が欠けて印刷されています(下の写真参照)。検品時にこういうの気にならないんですかねぇ( ̄▽ ̄;)
購入場所
2021年2月現在、通販で普通に購入可能です。「ピンク」と「ブルー」の2種が販売されていますが、違いは箱の表紙の色のみで、中身は一緒とのことです。
おわりに
100枚あるため、写真がそうとう小さくなってしまいました。もっとよく見たいという方のために、動画も作成していますので、もしご興味がおありでしたらこちらも是非ご覧ください。